2017年03月29日

イボガイン

イボガという植物の根の皮から抽出された幻覚剤のことです
イボガはキョウチクトウ科サンユウカ属の低木だそうです
残念ながら見たことは無いです
それもそのはず、西部アフリカから中部アフリカが原産です
iboga.jpg
(ウィキペディアより)



キョウチクトウ有毒植物で日本でもよく見かけます
全草が毒で、強心配糖体という心臓毒を持ちます
広島の原爆のあと、最初に花を咲かせたのがこのキョウチクトウ
ゆえに広島市の花はこれだそうです
花は白とピンクの2種類があり、鋭く細長い葉っぱが特徴です
猛毒です、ご注意下さい
kyotikuto1.jpg
kyotikuto2.jpg


■効果
イボガインは薬物依存症患者の脳の神経回路をリセットして薬物依存から解放してくれる?
但し、イボガインは致死性の心疾患と関連づけられ、アメリカで違法薬物に指定されています
そのためメキシコやコスタリカなどのクリニックで治療する人が数百から数千人もいるようです
麻薬置換療法で使用されるメサドンの場合、服用を辞めると80%が麻薬に逆戻りするらしいです
ある研究結果によるとイボガインの場合の薬物使用の逆戻りは39%だとか。。。
(日経サイエンス 2017.05)
決して有効な数字とは言いがたいですが、薬物依存症患者にとってはワラをもつかむ気持ちなのでしょう
薬物依存からの脱却がいかに難しいかを物語っています


■副作用
問題はイボガインの副作用です
不整脈、小脳のプルキンエ細胞変性、グリア線維性酸性タンパク質の急増
つまり、心停止と脳障害を起こす危険性があるということです
命がけの治療ということになりそうです


■開発
イボガインから有効成分だけを抽出して副作用の少ない新薬を開発中です
うつ病患者にも有効かもしれない、ということで期待されています


■感想
違法な薬物の類は脱法ハーブなども含めて一度も経験したことは無いです
有毒と言われる植物の葉っぱを舐めた程度です
すぐに水やお茶などですすいで吐き出します
さすがにベラドンナの実のような強烈な毒を舐める勇気は無かったですが(^^;;;

メサドンの場合、80%が麻薬に逆戻りするという数値を見てもいかに難しいかがわかります
違法な薬物を作らせない流通させない、手を出さないという予防措置が最も大切だと感じます
救いは、このイボガインから有効成分だけを抽出した新薬が完成することでしょう



Get Clean or Die Trying
http://www.nature.com/scientificamerican/journal/v315/n5/full/scientificamerican1116-62.html

A Theory about Therapy in the Brain
http://www.nature.com/scientificamerican/journal/v315/n5/box/scientificamerican1116-62_BX1.html
posted by satoshi at 08:03| Comment(0) | サイエンス
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