2013年08月22日

眠狂四郎無頼控

「眠狂四郎」(ねむりきょうしろう)
岡山県出身の柴田錬三郎の代表作ですね。
映画では市川雷蔵がはまり役で何度かテレビで見ました。
DVDが欲しいくらいです(^^;;;

無性に読みたくなってアマゾンの中古で2冊買いました。
中古なのにすごくきれいで驚きました。
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■時代は江戸時代後期
眠狂四郎は、独特の世界観を持っています。
諸国を放浪し剣の道を極めようとした宮本武蔵とは正反対の生き様です。
ころびバテレンが大目付の娘を犯して生ませた子、という設定です。

「明日のために、今日を生きては居らぬ」
「世をすねて、ひねくれた生きかたをしている」
「肉親のしがらみに背を向けて生きてきた」

など、とても武士の言葉とは思えないような。。。
「ひねくれもの」を隠すどころか、公言してはばからないあたり、かえって率直ですがすがしい。






■眠狂四郎 無頼控(二)「海の亡霊」より

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鎌倉のとある古寺で、座禅を組むことを考えて、ふらりとこの地へ入ってきたのであった。
数年前、この古寺に半年あまり滞在して、座禅を組み、書道を習ったことがあった。
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その昔、お寺では半年もの間、寝泊まりできたのでしょうか?
まさか無料だった?
今もお寺によっては宿坊として利用できるみたいですが、相応の金銭を伴います。
神社も同様でしょう。
ひょっとして教会もそうでしょうか?

半年間も座禅を組み、書道を習ったとあります。
眠狂四郎とはまさに風変わりな男です。

今では寺の脇の駐車場にベンツが鎮座していたりします。
小型国産車ではなくドイツ高級車を選択した理由やいかに?
物欲に他ならないと思いますが。。。
托鉢の坊さんもほとんど見かけなくなりました。
時代とともに坊さんも肉を食らい、金持ちになり、裕福になったということ?
「裕福の何が悪い?」とお叱りを受けそうです。



■「飽食暖衣になれて、槍刀の錆(さび)を拭うことを忘れた」
今なら、、、「槍刀の錆(さび)を拭うこと」ではなく
「道」を忘れた、でしょうか?
現代にも通じる一文です。
必要以上に食べ、必要以上に儲け、必要以上に金持ちに。。。
利益や効率を求めるあまり、人間味の薄い社会になっていないかと危惧するばかりです。





■読みやすさ
文字の大きさ、行間などに違いがあります。
購入にした一と二は下記のような違いがありました。。
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一 平成22年 38文字/行  16行/ページ
二 平成19年 41文字/行  18行/ページ
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もっと古い文庫本では更に文字が小さく読みにくくなっていました。
昔のお年寄りは老眼鏡で読めたのでしょうか?
ページ数を減らして紙を節約する意味もあったのかもしれませんね。
↓ クリックすると拡大されるはず。
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おかげで読みやすいです。
スマートフォンで読むのもいいのですが、、、
本を手に持って読むことで安心感があります。
何が安心なのかわかりませんが。。。(^^;;;
不便なのは検索でしょうか?
この言葉が使われていたのはどこだっけ?みたいな時に、何ページも遡って読み直す必要があります。
言葉の意味を知りたい場合もあります。
答えをすぐに見つけられるのがスマートフォンやコンピュータの良い所です。
検索で一発ですね。
本の場合は何ページも遡って読み直すことで新たな発見や記憶の整理ができます。
無駄で余計な時間は、決してそうではなく、アナログ的な行為が点と点をより強く結びつけるのだと思います。
posted by satoshi at 07:31| Comment(0) | プライベート
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